満天の夜空を見上げれば

満天の星降る夜空を見上げると・・・と言った夜空は都会では見られなくなってしました。天文の知識は農耕社会の形成や航海術の深化に欠かせないものであったようです。

 

しかし、心の豊かさという面において、大宇宙への憧れの様なものも必要ではないのでしょうか。

 

勇者ペルセウスにまつわる神話のあらすじだけでも眺めてみましょう。

 

ペルセウスはヘラクレスに比べると、日本人には馴染みの無い名前なのですが、夜空の中では大活躍しています。

 

アンドロメダ王女の救出のシーンは数々の絵画や映画のモチーフになりました。この派手な活躍はヘラクレスには無いはずなのですが、何故かヘラクレスのほうが人気があるのは、「何故?」。

 

エチオピア(フェニキュア)王家の星々のお話しです。

「ペルセウスの出生」


ゼウスとダナエの間に生まれたペルセウスは、名高い勇者です。彼は幼い頃から母ダナエと共にセリポス島の宮殿に身を隠していました。

彼が生まれた時にその祖父が「いずれ、孫の手にかかって殺されるであろう。」というお告げを受けたためだと言います。

セリポス島の王はやがて、嫌がるダナエに求婚するようになりました。

ペルセウスは、母親を救うために恐ろしいゴルゴン姉妹のメドゥサの首を取ってくるから母を自由にして欲しいと申し出たのです。

「メドゥサ討伐」

ペルセウスは、知恵の女神アテネから磨き上げた楯をもらい、義兄弟のヘルメスからどんな硬い石も切ることができる魔法の剣を贈られました。

更にハデスから、かぶると姿が見えなくなる兜
をもらい受け、そしてニンフ達からゴルゴン姉妹の住み家を教えてもらいました。

 

ペルセウスをサポートする豪華なオリンポスの神々の顔ぶれです。ポセイドンの助けがないのは次のシーンの伏線でしょうか? 

 

ゴルゴンの姉妹にも相応の神話があるのですが、割愛します。あらすじだけです。

寝ているゴルゴン姉妹達に、見えない兜
磨き上げられた楯にメドゥサ達を写しながら近づきました。

 

ペルセウスの作戦としては、メドゥサ達に睨みつけられると人間はたちまち石になってしまいます。そこで、磨き上げられた盾に、メドゥサを写しながら近づき、「水星神・伝令の神もしくはアポロンの弟であるヘルメス」より手渡された剣でメドゥサの首を打ち落とすという作戦だそうです。

 

そして、メドゥサの首を剣で打ち落としました(メドゥサだけが人の血が混じっており、討ち果たす事ができるのであった。)。

メドゥサの首から流れ出る血から現れたのが天駈ける事の出来る天馬ペガサスです。

 

「アンドロメダ王女の救出」


エチオピア(フェニキュア)王家の星々と呼ばれるこの一群の神話は、ギリシャから遥か遠くメソポタミアから星と神話がもたらされた事を物語るものかも知れません。

 

航海術で名の知られるフェニュキアの名を冠した星座というのは遥かなロマンを掻き立てられます。

フェニキュアの王と王妃カシオペアの間には、アンドロメダという美しい娘がありました。

しかし、あまりの美しさに、「娘は世界の誰よりも美しい。」と母親のカシオペアが言いふらしているという噂が立ち込めてしまいました。

「神を冒涜する者であるというその言葉」により、ポセイドンの怒りを買ってしまいました。そして、フェニキアに怪物が出没したり、津波が起こったりしていきます。

困った人々に告げられた神のお告げは、「アンドロメダ姫を生け贄えとして捧げよ」というものでありました。

人々を救うためにアンドロメダは、海岸の岩に鎖で繋がれて、海の怪物に供えられたのです。

化け鯨に襲い掛かられそうになったアンドロメダを間一髪助け出したのが、天かける翼を持った“ペガサス”にまたがったペルセウスです。

 

ペルセウスの手には、誰もを石に変えてしまうというメドゥサの首をはめ込んだ盾を携えています。(必殺技)

 

無敵のペルセウス。例え、化け物大鯨も一瞬のうちに石化させられてしまいました。

ペルセウスはアンドロメダを救い出して、妻として、母の待つセリポス島へと帰ったのです。

 

星座にまつわる神々の言い伝えなどには沢山の謎が隠されているようです。

 

「土星の神」って誰?とか、初歩的だけれども、誰も答えてくれない疑問から、ペルセウスの不人気とかいろいろですね。

 

おとめ座の女神は一体誰かとか。「これは、まだ解決がつきそうだけれども」。

 

みずがめ座の正体とか、基本的に日本人は多分、何もわかっていないのでしょう。その分、想像力が働いてよいのかも知れません。

 

無理に知る必要も無いのかも知れません。

 

夜空を見上げながら、何も話題も無いようでは寂しいではありませんか。

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